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■既存の入力インターフェイスの問題点 |
コンピュータシステムの入力インターフェイスはメニューやコマンドが主流で、利用者は一定の決まりに従って入力動作を進めるますが、図形入力の初めにメニューやコマンドを選ぶことは利用者にとって極めて不自然です。
紙に鉛筆で図形を描くとき、誰でも紙の上に直に直線なり円なりを作図するのに、コンピュータで図形を描くときには先ずメニューやコマンドで動作を選ばねばなりません。
ちょうど「直線を描く」とか「円を描く」と宣言してから作図するかのようです。これではシステムのやり方に人が合わせているのであって、システムが人の動作を支援してくれているとはとてもいえません。
また、途中で別の動作に移ろうとすると、現在の動作を中断して、一度メニューやコマンドリストに戻って所望の動作を見つけ、そこから新たな動作を始めなければならなりません。
戻ったけれど所望の動作を見つけられない場合もあり、他のメニューやコマンドを探している間に利用者は本来何をしようとしていたか忘れてしまうことさえあります。こうした傾向は往々にして起こり利用者の創造力を大いに阻害します。
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【図01】入力メニューと入力動作 |
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| メニューには多くの項目が氾濫しています。また、メニュー項目を選ぶことで、コンピュータは自動的に新しい図形要素の始まりとそれまでの図形要素の終わりを理解します。 |
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「マニュアルはお読みになりましたか?」、「本システムのコマンドモードについてご理解いただいておりますか?」などは、コンピュータシステム側から利用者に発せられる質問です。
システムを使う前に慣れておかねばならないことは判りますが、利用者の人間性とか創造性はどうしてくれるのか、なぜ、難解な言葉を憶えなければならないのか、などは利用者の基本的な疑問でしょう。
メニューによる入力インターフェイスはヒューマンファクターの観点からいくつかの欠点があります。まずは情報過多であり、殆どのシステムに見られます。あまりにも多くの項目が1つのメニューに存在すると、必要な1つを探し出すのに時間がかかってしまいます。
メニューがあまり細かいと見にくいし、何枚にも亘るとメニューを切り替えるためのスイッチなどが必要になり、スイッチを切り替えては所望の動作をあれやこれやと探し回る利用者にフラストレーションがたまります。
しかし、上述の問題があるにもかかわらず、メニューによる入力インターフェイスは流布しています。これは、偏に、プログラムのし易さにあると言って過言ではありません。
しかし、自明なことですが、プログラムがし易いからといって、それが本質的に利用者にとって使い易く対話しやすいわけではありません。
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■フリーハンド図の認識の難しさ |
フリーハンドの図を認識してくれるシステムが利用者にとって最も自然で受け入れ易い図形の入力インターフェイスでしょう。
しかし、フリーハンドの図に潜む図形の曖昧さや複雑さのために、高度なイメージ処理技術をもってさえも図02のような単純な図でも機械的な接続(rote−latching)という問題を完全には解消できません。
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【図02】フィフィ叔母さんの家 |
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換言すれば、フリーハンド図の図形要素の各々はその始まりや終わりが暗黙、暗示的であり、オフラインの場合は、かなりの計算能力のコンピュータですら入力された図を適切な図形に分割するのにかなりの時間を要し、かつ、誤りから逃れられません。
オンライン処理ならば、利用者が鉛筆(スタイラスペン)を紙(CRTスクリーンまたはタブレット)に置いた時、直ちに利用者の作画意図を認識できると考えられます。というのは、利用者はスタイラスペンを手にした時点で何を描くかは決めているからです。
オフライン処理では、全ての作画動作が済んでしまった後に図形認識が行われるので膨大な動作情報を保管しておけばまた別の可能性もあるでしょうが、一般的には作画動作の微妙な前後関係を逃してしまい図形認識処理に活かすことができません。
これはとりもなおさず、図02のような入力と認識(出力)のギャップとなって現れます。
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| 【図03】建築スケッチ図の例 |
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| フリーハンド図には多くの暗喩ともいえる曖昧さと複雑さがあります。 |